2017年3月5日日曜日

宅配便の問題に思う

E-コマースの発展に伴う宅配荷物数の爆発がニュースでよく取り上げられる昨今です。

モノの注文の方を捌く能力や、何かを買わせるための検索予測とその結果としての商品推奨機能の充実には本当にクラウドの向こうにあるアマゾンの巨大なデータセンターの力を思い知らされる日々ですが、その結果として生じた配られるべき荷物の量の増大が最終的な肉体労働の負担者としてのドライバー達を苦しめているわけです。

アマゾンのプライムを使っていると、どうしても翌日配達や当日配達レベルのサービスが無料ということに喜んでしまいますが、量を頼った値下げ攻勢でアマゾン側が佐川と決裂して以来、多くの宅配の荷物がヤマト運輸によって運ばれているようですので、その皺寄せは益々過酷なものになってきていたはず。

その結果としてサビ残などが大量に発生し今回のような労基署からの是正勧告になったと思うんですが、確かに今言われているような総量規制をしなければ現状のままではとてもドライバーは集まりますまい。給料自体も低く抑え込まれた使われるだけ使われるような労働と給与体系というのは無くしていかなければ日本の未来も暗いでしょう。
そういう意味では今回の労使交渉というのはやっとまともな方向にものごとが動き出したのかなって言う気がします。

これらの配送飽和状態に対してアマゾンもただ手を拱いている訳では無く、独自にドローン配送を試みたり、自分自身で配送用の無人自動車を開発したりといろいろしているようですが、法による規制と(急速に発展してはいるものの)まだまだ未熟な自動運転システムのために、現実に即した改善策は出ていない状況みたいですしね。

集合住宅に限らない宅配ボックスの設置も実験的に始まっているようですし、プライムでもゆっくり配達や時間指定を外す選択をすることによるディスカウントがもっと普通に選ばれるようになるのでしょう。また、近くのコンビニや個人的に荷物を預かるようないつも家にいる人、更には宅配の集配所でのピックアップに対するディスカウントも入れていけばもっとE-コマース業者、宅配業者、受け取り手の三者にとってのwin-win-winになると思えるんですが、家からでtくない輩にはもう少し大きなシスカウントという金で釣るしか無いのかな?w

何れは所謂ロボットによる配送が普遍的になるような時代が到来するのでしょうが、家の前にロボットが荷物を持って立っているというのも昭和のおじさんには何となく不気味なもんがありますが、それが当たり前の時代に生まれた子供にとっては意外と抵抗感なく受け入れられるのかもしれませんね。

ただ、その時にはドライバーは”無用の存在”になるのでしょうが・・・。

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