2015年6月19日金曜日

困った御願い

もうすぐ退院するというご年配の患者さんから困った御願いをされています。

私のような「たけのこ医者」にも、数日に一回の頻度で恋文のようなお手紙を書いてくれるような几帳面な患者さんがいます。しかもこの一年ちょっとで既に数人。多くの方は自分の生い立ちから始まって、今の状態に至るまでの近年の記録を詳細に記してきた上に、この病院に移ってきてからの私との交流に関しての記録を長い長い文章に認めて渡してきます。

それも一度や二度ではなく、多くの場合二、三日に一回と言う頻度。
患者さん達の文書はかなりの頻度で旧仮名使いや大和言葉で書かれていることが多く、書き込んでいる字もまた美しいものであることが殆どです。彼らの達筆を見ていると己の悪筆の余りの酷さに立ち眩みがしてきそうです。

さて、患者さんから時折リクエストされるのは何かというと「写真」なのです。
ハッキリ言って五十がらみの全く冴えないオッサンの写真をどうして欲しがるのか検討もつかないというのが正直なところなのですが、多分、入院しての治療期間中の想い出にという感じで持って行きたいと思われているのでしょうね。
(まさか撮った写真に五寸釘とか?(((;゚Д゚)))w

こういう時は一緒に写真を撮ってもいいかなとは思うのですが、芸能人ではあるまいし、自分の写っている写真を患者さんに上げるのもチョット、、、。
しかし連日のように丁寧に懇願されると本当に困ってしまいます・・・。自分が、写真写りに耐えるようなphotogenicな男ならまだ考えもするのですが。

トホホ。

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