2015年3月8日日曜日

患者さん達の話す「お話」

いろいろな過去を持った患者さん達。

個人的に私に病気とは全く関係ないお話をされる方の中には本当に「!」というような刺激的な過去を持っている人達も沢山居ます。今回受け持った患者さんのお一人はそのような方の一人。
入院する直前まではフィリピン人ダンサー達の出入国の手助けをしていた人でした。いわゆる手配師というやつですね。

この方の場合、その前の「昭和」の時代の仕事が色々と深いんですね。例えば日活映画で助監督をしていた頃は小林旭や、宍戸錠と仕事をするようなことが全くの日常だったということで、始終飲み食いに言っては馬鹿話にハナを咲かせていたようです。みんな撮影所の中でもチョットしたスキマ時間があると皆すぐに酒を呑んでしまって直ぐに監督に怒られていたそうです。

また、そういった仕事を辞めた後にバーに一緒に良く来てくれたのは三島由紀夫や美輪明宏、中村八大、永六輔らの錚々たる人物だったそうで、よく知られている美輪明宏や三島由紀夫の芸の話はともかくとして、残りの二人も実はいわゆる男色家なんだそうでして、それに関する面白い裏話もポロポロ出てきてなかなか興味深い時間をシェアしてくれます。

女優の裏話や大根役者の物語など、現場に居たからこそ出てくるような様々な話が本当に「汲めども尽きぬ」と言う感じで湧き出してきますね。やっぱり若い頃に面白い人間達の輪の中で刺激的な生活をしていた人の話というのはアラビアンナイトのような楽しさを見せてくれます。

自分が年老いて現役を引退した時に、こんな面白いエピソードが次から次に出てくるんか?と問われれば、ちょっと自信がないですね。また今度、この患者さんの問わず語りを伺う機会があるといいのですが、長すぎると診療に差し障りがでますので悩ましいところではあります。w

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