2014年8月28日木曜日

宗教の始まりって・・・

患者さんに面白い人がいます。

面白いというのは語弊があるかもしれないですね。どちらかというと私にとっては「興味深い人」というのがより正しい表現ですかね?
この方、行動に非常に問題の有る方で、正直言って病棟の看護師さん達もホトホト困り果てておられるのですが、そのキャラクターの特殊性故に(私自身は)その問題行動を興味深いと思っています。

ではどんな問題行動があるのか簡単に言うと、この人自身は「神様」や「霊」が見えるのだそうです。
御本人曰く、「私に神様が入ってきて私の昨日のXXな行動を叱られた」とか「そこに男の人が二人立っていてこっちを見ている!」、「ほらそこに居る男の人が私のベッドの脇に立っている!」と叫ぶのです。w

まあ、精神科のドクターは診断名をつけて投薬を開始するのでしょうが、昔からアチラコチラに本当にこういうことを言い続けている「信念の人」がおられるわけで、、、。私の場合は扱いにくいpersonality をもった人だな〜位の感じで話に付き合っております。
この人の発言に周りの患者さんであるお婆ちゃんやオバサンも怖がったり薄気味悪がって泣いたり怒ったり、、、。挙句の果てにはこの人自分自身でそういったことを言い放っておきながら「怖いから自分の部屋には戻りたくない」と言って大声で文句を言ったり天を仰いだり、、、。

炭鉱の有る九州北部の街で子供をたくさん育てた挙句、子供全員に捨てられてしまった日本語が少し不自由なこのお婆さん、祖国には帰る当ても無く、、、。お金も帰る家も無く。
気の毒な方では有るのですが、私思うんですよね。こういう人がもとになっていろいろな宗教の「教祖様」となって行くんだろうなと。こういうおかしな人のいうことを頭から信じこんでそのおかしさに気づかずに「信じこんでしまう」人達があらわれ、それを庇護する人が増えてくると教祖様は神秘のベールの奥に隠されて、、、となっていくんでしょうね。
質(たち)が悪いのはこの教祖様と崇められる人達が御本人なりの「確固とした信念w」に基づいた自信に溢れた言動を取られるということ。

パナウェーブとかの卑近な例を挙げるまでもなく、明らかに頭のおかしい、しかし自信に満ち溢れた教祖様とそれを守り信じる感応精神病を発症した人達の様な人達がお金を貢ぎ立派な建物を建て・・・となってくるとそこに現れてくるものは我々のよく知っているアノ教団や、この教団の数々。

世の中にはこの方々によりますれば殆どの場合「神様は(御本人を本尊とする場合も入れて!)一人」のハズなんですが、n人の教祖様の数だけ神様がいるという謎。w 

結局n-1の数の神様は皆インチキなんですが、このインチキな神様方を巡って世界中で血で血を洗う争い事が起きているという現実。

私はそんな神様を信じてません。

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