2013年11月4日月曜日

ボストン出張記・3日目

とりあえず昨日までで今回のボストン訪問の「公式な」目的は達成。

いろいろな意味で得るものの多いボストンでのミーティングでした。
ハーバードのキャンパスを訪問したのは初めてでしたが、キャンパス自体は他に幾らでも美しいところが有るのでそう印象的では無かったんですが、そこにいる人達のオーラというものを感じた様な気がしました。
要するに情報として前もって知っている「ハーバードのもつ力の源」である、政治、科学、経済、人脈そして大学自体の持つファンドの巨大さ等を鑑みた時に感じるフォースとでも言いましょうか、、、。

UJAとしても今までは人の集まりがないことと、メーリングリスト上での私的な意見の交錯でナカナカ決まらずに困っていた種々の議題が一気に幾つも決まり議事の分担も叶ったことで、組織としての仕事の見通しがつき、未来に向かって大きく先に前進できたと感じました。

それはさておき、朝のボストン。この時期は既にリッチモンドなどとは大きく違う寒さが都市全体を包み込んでいます。昨日までの比較的穏やかな感じの気候が一気に様変わりして、少しでも風が吹けば両腕の先がかじかむほど。往来を歩く人達が手袋をつけたり頭全体をスッポリ隠すような毛糸のフードを被っていても全く違和感がありません。

朝シャワーを浴びた後、ホテルをチェックアウト。
一階のロビーから外に出た瞬間に思わず小雨と寒さでウッとなりました。もしかしたらそうかもと思っていたことも有り、予め取り出しやすいように突っ込んでいたもう一枚の上着をダウンの下に着込んで傘をさして行動開始。まずは先日も行ったクインシー・マーケットで朝の腹拵えです。

巨大なベーグルにスクランブルエッグを挟んだものを注文し、レモネードとともにマーケットの中で食べた後、三人揃って近くのスポーツショップでレッドソックス関連のおみやげを買い込み家族へのちょっとした楽しみを仕込みました。
ここからの帰りしなについ数日前に設置されたばかりのボストン・セルティックスの伝説のバスケットボールプレーヤーBill Russellの銅像の前で記念写真をパチリ。
実物大の208センチの銅像ですが、その前に立った時の我々の小物感と言ったら、、、。こんなに大きくて、あれだけ物凄い動きをされたらちょっと普通の人間には努力で追いつけない才能の差と言うものの存在を感じ、虚しさを感じるんではないかと言う気もしたんですが、、、。

皆、靴の右側に自分の足をおいてそのサイズを比べてるんでしょうね。w
意外なことにそう飛び抜けて大きな足では無いな~と思いました。
普通の人でこれより遥かに脚のデカイアメちゃん達たくさん居るので、、、。
同じスポーツショップの帰り道、クインシー・マーケットの横には同じくこれまた伝説のラリー・バードの靴のブロンズもおいてありました。
この後はいよいよ(ミーティング以外での)メインイベントであるボストンのMuseum of Fine Artsを訪れました。
かの有名なゴーギャンのWhere Do We Come From? What Are We? Where Are We Going?です。
実物を見て感激しました。
入館料は大人25ドルで、DCやVAの様にこの手の美術館が入館無料ということはありませんでしたが、展示物はいずれをとっても素晴らしいものばかりで、解説などもガッチリ書き込まれていてそれぞれの来歴などが理解できかつ、勉強することが出来るようになっています。
アチラコチラに「あ、これ知ってる!」的な作品がさり気なく置かれているのも( ・∀・)イイ!!驚いたことに、ここの美術館はフラッシュを焚かない限り写真撮影は常識の範囲で自由に撮れます。
特別企画のフラワーチルドレン華やかりし頃の服の展示会も有りました。
これ面白かったですね。合わせ鏡を使った現代アートです。
これも超有名なゴッホの郵便配達夫ジョゼフ・ルーランの肖像です!
ここに君が居たのか!というのがジョゼフ・ルーランでした。本当に我が目を疑うほど驚きましたが、いい味出してる絵ばかりで感激一入でした。
そうこうしているうちにN先生が「今日は日曜日。もしかして開館時間が短いんじゃないのか?」という至極当然のヤバイ疑問を発しました。w 恐る恐る閉館時間を調べると4時45分!その時点で既に我々の時計は四時半直前でした!一階のギャラリーを丹念に見て回り、二階のギャラリーもまだ半分強しか済ませていませんでしたから、瞬間的に激やばモードに突入です。
特に私にとって問題だったのはここの収蔵する優れた東洋美術関連の展示物、特に日本のものをほぼ何も見ていなかったことでした。瞬間的にワープ6!と言う感じでその日本の美術物の展示コーナーまでマップを頼りに駆け込みまして、一安堵。残りの十分程度の時間で仏像、版画、服飾、刀剣などのそう沢山は置かれていなかった日本の展示物コーナーをさらっと舐めて美術館を後にしました。いや、しかし3人の男で6時間以上もじっくり展示物を見ながら美術鑑賞をする経験というのは稀有の経験だったかもなどと今になって思いますね。

最後は焦りましたが、寒空の中を歩きながら「ああ、大後悔しないで済んで良かった~!」と、時間のことに気づいてくれたN先生に感謝しつつNorth Eastern Universityの脇を通り、帰りのアムトラックの出発地、ボストン南駅へと向かいました。

ここで問題になったのは唯一つ「未だボストン名物クラムチャウダーを喰ってねえ!」と言う事実。w バッテリーの残り少ないiPhoneの電源を入れ、今まで一度も使ったことのないFourSquareを使って酒が飲めて腹を満たす事ができるようなレストランを探すこと数分。
比較的近いところにIrish Barがみつかりましたので、ナビを時々確認しながら店に突入。メニューに有るビールを三人で片っ端からランダムに注文し、飲みつつ食いつつのバカ談義。w 今後とも長く忘れぬ良い思い出になるのだろうなと帰りの道中にフト考えました。

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