2013年2月6日水曜日

SATの勉強

ちょっと時期的には外れてるんですが、娘の受けていたSATを横から見ていて思ったことがあったのでちょっとメモ書き程度に気づいたことをまとめておこうと思います。(将来下の娘がSATを受ける時にすっかり忘れてしまっているといけないのでw)
SATはcritica reading/writingとmathの三つから成り立つ800x3の2400点満点の標準テストです。もう一つの標準テストにはACTというのがあって、これはどちらかというとアメリカ中西部から西のほうの学校で比較的多めに採用されているテストです。
とはいえ、双方とも参考スコアとして採用してくれる学校が殆どですのでその点は「あんまり」気にしなくてもいいのですが、どちらかというとSATは定期テスト的な、ACTは実力テスト的なという感じで、通常の勉強の真摯さを通して学んだことを見るなら前者、勉強が少々足りなくても、一発逆転の能力も含めた知能のアシストで、(SATが駄目でも)高得点を狙える可能性が高めなのがACTというふうに私は感じています。
まあ、今回は表題通りSATの話に絞りますが、一流の大学といわれるところを「狙おう」と思えばどうしても有る程度の高得点をとらなければなりません。それがどの程度かというと色々な資料を見る限りでは勝負の開始は約8割5分以上から始まりますから、悪くても2000点以上を三つのスコアを合わせて取る必要があります。そこから何点追加していくかによって安心の度合いも増えていくことになります。
しかし、アメリカの大学は「単純な」その素点だけで決めるようなことはしません。こちらの大学のアドミニストレーティブ・ディビジョン(入学者選考委員会)はこの素点自身の取り具合(例えば三つ満遍なく取っているのか、それとも何かが飛びぬけて悪いけど他のでカバーしているのかとか)を見るだけでなく幾つかの以下にあげる要素を複雑に絡めて選考してきますので複雑です。
まずは今言ったようなSATのスコアとその分布具合。更に大切なのは高校在学中の成績。(これは物凄く大事です。)どんなに口を酸っぱくしても言い足りないくらい大事なのがこの点。逆に言えば満点のSATを取ったところで、この点が数日前にここのブログでちょこっと書いたようなGPA平均で3点を越えていないようなレベルのスコアでは良い大学は絶対に無理です。この点に関しては逆も然りで、4点もしくは4点前後の満点近いGPAであれば、トップノッチの大学以外なら少しくらいGPAが低くても(それでも7割5部程度は欲しいところですが、、、)合格する可能性は大いにあります。(しかし実際には高校でカレッジレベルのAPコースを取ることによって、さらにこの4点満点というのを5点満点にまで嵩上げする事が出来ます。それによって、学生のアドバンスメントを大学側は期待できるという面も有ります。上の娘の場合は高校の最終学年では全てのクラスがAPコースで、合計6つのAPを取っていました。)この点はなぜ大切なのか、以前にも書いたのですが、入学した学生のカレッジでの修業態度・大学を四年できちんと良い成績で終わらせる割合の予測と繋がっているというデータがあるのです。(要するに怠け者で落第する出来るウサギよりも、コツコツと積み上げて学ぶそこそこ以上の亀が欲しいと言う事でしょうか。)
またこのSATの集計には大学が個別に付け加える加点(減点?)というのがこれまた公然の秘密として存在しています。(以前読んだとき、どこかに書いてあったのですが、チョイ今見つかりませんでした。w)例えば、人種。例えばlegacy admission。例えばスポーツ特待生です。
先ず人種の場合、アジア人は一般的に不利です、特に中国人と韓国人である事はアメリカの大学ではネガティブなファクターです。多くのトップの大学は多くの国から満遍なく学生を受け入れ、それをその国と大学、国家間の架け橋にするという遠大なビジョンの基に運営していますので、特に最近の異常なほどのこの二カ国の進学熱にはうんざりしているようで大学側が多くのマスコミから差別といわれるほど厳しいフィルターを通してきます。しかし、実はそれには当然というべき理由があるのです。それはSAT予備校やアメリカ一流大学のための進学専門学校の存在。これは最近大きな事件が有って、韓国のこの手の予備校からアプライした学生達が高得点にも関らず「全員」叩き落されました。この手の特殊訓練を受けた学生達wは、入学してからの素行や成績がよろしくないというのが隠された秘密のようで、何年にもわたる追跡調査の結果がこういう措置を産み出したようです。
また、同じことは中国の学生にも厳しく当てはめられたようで、中国の全国考査に当たるテストであの中国という人口の多い国でトップだった学生が「全て」のアメリカの一流大学から不合格通知を貰ったというのがニュースになっていました。要するに成績がいいだけで何も他の魅力が無い、科挙のトップなど要らないということなのでしょう。それでも、未だに韓国や中国からのアプリケーションは移民申請と同じで凄まじいものですが。(中国は人口を見ればまあ、こっちでも学生が多いのは「ある程度」解る面もありますが、韓国の人口を考えるとその熱狂振りは一種病的な偏執ぶりさえ感じます。笑)
ここで、黒人やヒスパニックなどの他のマイノリティーであることは大きく加点の要素です。2400点中、150点前後のプラスがなされます。次にレガシー・アドミッションですが、これは両親の一方でもその学校の卒業生であれば加点されるもので、これも150点程度の加点があります。更にはスポーツ、これも凡そ150点前後ですから、もし学生がマイノリティーで、親が昔その学校を出て、かつスポーツ入学志望だったらもうそれだけで二割の下駄を履かされているようなものですから「最強!」ゲーム中のボスで例えればラスボスのSSクラス程度の強さが有ると考えていいでしょう。(笑)
さらに、ここに幾つか追加で公然の秘密があるのですが、私立の有名大学では入学時に如何程の寄付金を入れてくれるのかというのも「馬鹿で怠け者だけど親に金は腐るほどある生徒」を入れるのには役に立つのです。(笑)大学でついていけなかったら大学側は後で落とせばいいだけですので入れるのはまあ、良いと言う事でしょう。政治だけでなく、学歴も巨万の富さえあれば買える国です。w
最後にwikiのこれに関連した為になるリンクをここに一つ張っておきます。そしてこのSATに加えてもう一つ物凄く大事なのがエッセイなのですが、、、、これはまた後日書くことにします。正直長々書いて疲れたので。あと課外活動も~!(笑)
Factors having considerable importance
Factor
% Agree
Grades in college prep courses
83%
Strength of curriculum
66%
Admission test scores
59%
Grades in all courses
46%
Essay or writing sample
27%
Student's demonstrated interest
23%
Class rank
22%
Counselor recommendation
19%
Teacher recommendation
19%
Subject test scores
10%
Interview
9%
Extracurricular activities
7%
Portfolio
6%
SAT II scores
5%
State graduation exam
4%
Source: 2010 survey by NACAC[212]
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