2012年5月7日月曜日

逆張りの思想

原子力工学を志望する学生数の減少とそういう学科自体の名称変更や改変がこの10年以上相次いでいるという話をあちこちネットで読んだんですけど、自分が医学生物学や商売に興味が無かったとして、18歳前後の受験生だとしたら、そして将来確実に仕事にありつきたいと思ったら「今こそ」原子力工学科に進む可能性を考えてるかもとおもいます。
伝聞を読む限りでは、一昔前は一部の工学系の優秀な受験生の花形学科だったんだそうですけど、その後の種々の事情が長期低落傾向をもたらして今に至ったということですが、この技術の必要性は日本ではきっと消極的な方向へ、そして海外では積極的な方向でこれから最低一世紀は絶対に必要とされる技術なのに、どうしてこうなるんですかね。
やっぱ、みんなの雰囲気に流されちゃってるんでしょうか。原子力工学してる人が被爆のリスクが高いとか言うんじゃなくて、(現実の悲惨な事実として)それはあくまで何次も下請けの人たちがメインのリスクファクターである上に、これからトリウム型原子炉の開発や廃炉の技術確立、現在ある原発の安全性を高める技術の開発法等の確立に伴う多くの人材の要請があると思うんですが、そのときに日本はその要請に応え切れなくなるような事態を迎えるんではないでしょうか。
せっかく、東芝が乾坤一擲の事業としてWestinghouseを巨額買収して進めている事業はやはり、米国側の原子力工学科卒業生に任せられるんでしょうかね。それを予想させるようなPDF資料がここに実に詳細に載ってました
99%の人が右に行くなら、残りの1%に賭けて左に行く人間が、そして出来れば、もう少し多くの人間が反対の可能性に賭けるというのが良い様に思うんですけどね。(笑)まあ、日本ではこういう考え方はばくち打ちと思われて、村八分かもしれませんが、そういう人は日本から出て生活すればよいわけで、そんな「日本の変わり者」が海外では「何の変哲も無い普通の考え方の持ち主」なんて世界はどこにでもある訳ですから。
しかも、今回の原子力工学の未来に関する需要の増加が「明白に見えている」という点では博打にもなってませんが、、、。仕事はこれから100年は絶対に無くなりません。
数学物理の得意な学生さん方が、その優秀な才能を使わず、日本に埋もれることの無いよう願いたいものです。気がつけば、引く手数多の人間になっている可能性に賭ける勇気は無いのでしょうか。
若い人たちの多くは、内向きで寄らば大樹の大企業安全志向なのかな?昔の鉄鋼、造船、ソニー(笑)、、、大きくて人気がある職業が20年後に潰れない仕事だなんて誰も言えない事は歴史が冷徹に示してるんですが、こういう時だからこその逆張り如何でしょう。(生きている間は英語を話せる原子力工学の関係者はガチで絶対失業無し!)

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