2011年9月19日月曜日

失敗のレスキュー

今日はちょっとだけ上手くいかない実験の原因を色々ウ~ンと唸り続けた挙句、ついに単純な解決法を思い出した。もう、気づいてみれば何という馬鹿げた間違いを犯していたのかということが良く判る、典型的な「思い込み」による間違いであった。もう、なんちゅうか「トホホ」という感じで、自分のアホさに「改めて」がっくり。
事故とかもこうやって起きるんだろうなと思う次第でした。
思い込んでしまうと、原因を追求するときにも取り敢えずそこだけはパスして他に要因を求めだすのが一般的な「失敗する」失敗原因の探求の方法なんだろうと思うんですけど、時系列で実験方法を検証していって細かいところを炙って行っても、問題がないと思っている実は問題のある部分だけは何度もパスしていく為にやっぱり検証できていないという悪循環。昔のPIもNatureを撃ち落とし損ねたという世紀の発見とり逃しの原因はライシスバッファの中に入れるマグネシウムの入れ忘れだった。後で他人のNature論文を見た時にマテメソに書いてあった液の成分が確かにそこだけ違っていたために、或る世紀の分子インタラクションを見つけ損ねたのでした。彼の場合も、非常なる確信のもとに毛が抜けるほど考えぬき、且つ繰り返し確かめたにも関わらず「彼の条件では」バインディングしないという非常な結果。(当時は2HYBなんかも無い時代でした。)
こういう事は無ければ無いで発見が続くのでしょうが、人間は所詮人間。どんな凄い人でも幸運だけが続くことは無い。ただし、優れた人とそうでない私のような人の違いは、まあ、その前段もさることながらそのトラブルシュートのスマートさの差も大きんですよね、、、。
今日は大いに反省をした一日でした。

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