2011年9月9日金曜日

ドキドキ実験w

毎年この季節になるとちょっとした覚悟が必要になる。
受け入れたgraduate schoolの学生に実験を教えるんですが、ハッキリ言ってまだまだ実験を始めたばかりの新兵教育段階で、なかなかパイペッティングや細胞培養の手つきなどが心許ないんですよね。何だか高速度撮影をしたフィルムを普通に見ているようなスローな動き。(笑)まあ、賢いし、荒い動きをして実験が失敗するよりはまだまし。しかもこういう動きはある程度慣れると、正確かつ素早くできるようになるものですが。結局正確にやろうとする「性格」こそが最も大事なところで、ここは直しようがないファクターだからこの子は取り敢えず合格ということで。
こういう初心者の子に実験を任せるのは実際成長の段階で仕方ない通過儀礼のような所がある程度あって、時間とお金と労力とを初期の段階で使うことが多いのです。後ろで声をかけるのを我慢してジッと見てあげることもたまにはしてあげないといけないので、「時々」ドキドキ。
しかし、与えた論文読みの宿題もきちんとこなして来るし、そのサマリーもよく纏まっていました。例年の感じからして、これなら何の問題もなくこの子のThesisは完成すると見当をつけて間違いないと思えます。その上Work ethicsがきちんと確立されている子なので、余計な事を言う必要もないのが素晴らしい。完全に個人的な体験に基づくものなんですが、インド系アメリカ人というのは結構、働きぶりにおける真面目さという意味では良し悪しが二種類にキッチリ分かれることが多いので、この子の場合は私にとって「ビンゴ」だったということでしょう。結局は親の育て方一つなんだと思うんですけどね、、、。96欠のスケールでqRT-PCRを完全に彼女自身の手で走らせてみたのだが、まあ、triplicatedのデータが大きく揺れるものもそれほどなかったので、これから先はパイペッティングに慣れてくることでもっとデータが改善されることが期待できそう。
それにしても疲れるな。orz

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