2010年9月6日月曜日

硫黄島からの手紙

クリント・イーストウッド監督の作品「硫黄島からの手紙」を観ました。以前、「父親たちの星条旗」を観ていたのですが、これはちょっと単純には対極を為すものとは言えないと感じました。
ブロックバスターで借りてきたのですが、ほぼ全編日本語でした。数カ月前に、「父親たちの星条旗」を観ていたのですが、この映画がどのようなものなのかは予備知識を持ち合わせていませんでした。観始めてぐいぐいその内容に引き込まれ多くの様々な感情が私の中を駆け抜けて行きました。
ROTTENTOMATOでの評価は恐ろしいほど高く、私が見た時点で91点!これだけ多くの批評をもらって、且つ通常は有り得ないほどの高得点ですが、全編を見終わった後ではこれも当然かと思いました。批評の内容も非常にフェアだと思いました。この作品に匹敵する得点のものを調べてみると、実際には「12人の怒れる男」、「七人の侍」等の押しも押されぬレベルのものしか有りませんでした。
映画の中に描出される当時の真実は、、、日本軍の中に当然のように出てくる相も変わらぬ理論なき精神主義、兵站無く、援護無く、情報無く、兵士を作戦のコマとして虫けらのように扱う多くの愚かな上官達。日本側死傷率96%というほぼ全滅に近い激闘。三倍の兵力と圧倒的な補給能力の差を前に、アメリカの予想を遥かに上回る一ヵ月半に及ぶ死闘。栗林中将の無念を思うと、言葉もありません。
アメリカ軍をして「勝者なき戦い」と言わせた戦いを通して、我々は必ず学ばねばならないことがあると思うのです。

日本人はあれから成長したのか、戦争とは何か、深く考えさせられる映画でした。最後に掘り当てられた手紙の束がハラハラと地に落ち、それが重なる声で読み上げられた時、私も落涙を禁じ得ませんでした。

メモ:そういえば一瞬だけだったけど、グーグルのクロームがアップデートされたとき「一瞬だけだけ」でしたが、バージョンが6ではなく、7になってたのに気づいた人どれくらいいたのかな、、、。今はもう6に戻ってますが、、、。




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