2008年12月25日木曜日

格付け会社とは何者?

経済的な混乱からここバージニアの州政府予算も十数パーセント単位で削られるとのメールが知事経由で州政府職員に廻って来ている。これはこの夏の段階で送られて来た予算削減に追加して送られて来た物であり、昨年度にたてられた計画からすれば既に1/4程の削減にもなろうかという異常事態だ。勿論、我々の研究予算や給与にまで皺寄せは来る訳で、それはそれで大変。ただでさえ予算不足で研究自体を止めざるを得ない教授とかも実際は居る訳で、とても人ごとではない。
この大元になった経済混乱の要因はいろいろと言われているが、とにもかくにもここアメリカの碌でもない錬金術がその原因の端緒である事には間違いないようだ。昔から「金融工学」等と言う言葉を端から馬鹿にしていたのだが、やっぱりその通り愚か者どもの宴も木っ端微塵に砕け散ってしまった。100年続いたリーマンブラザーズも、跡形も無く消え去ったし、次はどこかと個人的にはワクワクしながら見守っている。糞をした後は尻を拭く。前回のブラックマンデーの時のようにはどの強欲者にも刑事罰の様なものが下りてこないのが不思議でならないが、まあ、今回は責任の所在が云々などという詭弁が「金融工学」的には成り立っているのでしょう。昔、岩波の「ガリア戦記」を読んだ後、名将カエサルに興味を持っていろいろ調べた事が有ったが、その時に兵士と最高司令官の給与の差は四倍程度が適当である、という一節が有ったと思う。省みて今のCEOという連中のボーナスは、、、。もう、「無言」である。何がそうさせるのか知らないが、この連中には会社の経営能力も無ければ恥という概念も無し。今回の査問で、リーマンのCEOだか何だかは、「あなたは4億ドルの給料をもらっていて会社を破綻させたが、何とも思わないのか」と言われ、「いや3億ドルだ」と開き直ったというから何をか言わんやである。
こんな会社を優良とついこの前まで格付けしていたあのいかがわしい会社である、ムーディーズやスタンダード&プアーズとは一体何の為に存在したのかと強く問いたい。ハッキリ言って審査能力「ゼロ」。いつものあいつらのパターンは会社が傾きかける様な風評が立った時点からその格を落として行く。高給を食み、世界に害毒を撒き散らす無能共とはこいつらの事だと思う。

富の偏在もここに極まる。

共和党は別にオバマで無くてもこれなら負けたでしょう。

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