2024年3月17日日曜日

息子の行動に大慌て

名古屋の人間は国際線に乗る時には基本的にセントレア空港に向かいます。

アジア系の路線でたまに小牧空港から出る国際便があったと思いますが、いわゆる定期航路では無かったはず。基本的に国内のあまりメジャーでは無い航路を便利に繋いでくれるFDAのハブ空港と考えていい飛行場です。

私の住んでいる所から実際に飛行場へのアクセスが早いのはこの小牧空港なんですが、この感覚は大阪の人間にとっての関空に対する伊丹空港の感じが似ているんじゃないかなと思います。

そういう意味では「本当は」小牧空港にも少しくらい国際線が欲しいところなんですが、滑走路をシェアしている自衛隊小牧基地の人達にとっては何時でも発進できる程度に空いている飛行場の方が遥かに便利ですよね。^^

さて、話は国際空港側のセントレアなんですが、以前にも少しだけ書いたようにここには銭湯があります。名前は「風の湯」とかいて「ふーのゆ」と読むのですが、アメリカの行き帰りに良く使っていました。

今日はここに息子を連れてきて再び男二人で飛行機を眺めながらの湯に浸かることが出来ました。たまに離発着してくれる飛行機を眺めながらの一時間ほどの入浴でしたが、自分自身も息子も体調不良になるのを避けるためにサウナは使わずに三種類の湯を交互に回っては体を洗って再び外の眺めを見る為に寒い空のもとにフルチンで出て10分ほど飛行機を立ち見。体が冷え切ってきたところで再び中に入って湯に浸かるという行動を繰り返していました。

そんな行動を繰り返していたある瞬間、私は息子を後ろに引き連れてもう一度外に出ていこうとしていたのでした。ふと振り返ってみたその瞬間「ある強い違和感」が・・・。

それは息子がニコニコしながら私の1メーター後ろをついて来ながら透明な液体を勢いよく左右に振りまいていたのです。orz 本当に楽しそうに。」

私は内心、うわわわ~という感じで、息子に「アホか!」と言ってグイと私の方に引き寄せた後、桶を持ってきてさーっとお湯をかけて流したのでした。周りで見ていた人も確かに居たと思うのですが、何食わぬ顔でみな対応してくれたように見えました。

小便振りまきながら嬉しそうに歩くとか…中身は3歳のままです。

2024年3月16日土曜日

アメリカの家の値段

未だ20年は経ってきませんが、アメリカの家を買ってから随分経ちました。

基本的に人に貸しっぱなしで、メンテもその方々にして頂いている状況ですが、やはり肝は日本人の方々に貸しているという事が大きなメリットだと思っています。何と言っても滅茶苦茶な事はしないと思いますし、家の中を靴で歩かない。w

家の価格はこういったメインテナンスとはあまり関係なく勝手に外部の機関が評価してくれますが、アメリカのこういった点でのシステマティックな点は本当に毎度「勝てん」って心の底から思います。

一部のバリバリに尖った人間がデータを使って残りの人間がどうしても使いたくなるような、そして実際にその使いたい人達が容易に使えるシステムを作り上げていくのです。こんな国と戦争しても勝てないなと思うのはそういう所。コマーシャル・ベースであっと言う間に便利なものを作り上げて商売にしてくる企業が出て来る速度の彼我の差は何だかな~って感じです。

やっぱりPC、特にプログラムを書く人間の数が圧倒的に違いすぎるんじゃないでしょうかね。発想という意味では日本でも良い線いっている人間が沢山居ると思うんですけど、それをプログラムにする人間の数がね…。それ当ログラムを書くときの言語の壁ってやっぱり有ると思いうんですけど、どんなもんなんでしょう。プログラムを書かない人なんでコメントのしようも無いんですが。

さて、そのサイトの中の一つにZillow.comというのがあるんですけど、Google mapのAPIを使って全米の全ての家の値段と予想価格の歴史をその家の細かい情報と共に提供してくれるのです。勿論グラフ付き。このサイトにはそれぞれの家の持ち主のローンの残額の情報や予想されるclosing costなどが書き込まれていて、その量の膨大さは驚くべきものです。
(勿論、日本にもそういう所が今の時代増えてきましたけど、スピードと質がやっぱり違います。)

17万ドル弱で買った購入した家が今では45万ドル弱にまで上昇。家を補修しながらここまでメインテインしていて、金はそれなりに滅茶苦茶かかってるんですけど、こうやって地球の反対側から自分の持ち家の値段や状態を調べられるっていうのは毎度驚きです。

それにしても、この上昇やっぱり自分にとっては?というほど不自然な感覚。日本の家というのは通常時間が経てば経つほどグングンと価値が下がって年の値段だけっていう感じになって「終わり」ですけど、アメリカは上物の価値が逆に上がり続けるというのは本当に発想の違いですよね。

トランプが勝つのかバイデンが勝つのか判りませんが、その勝敗によって再度大きく家の値段は変わっていく事でしょう。

2024年3月15日金曜日

イオンシネマで最悪の体験・もうここでは映画を観ない

ゴジラ-1.0を観ようと、知り合いの小6の少年を連れて午後9:05分に始まる一日二回しかない上映の一つに連れていきました。

この日は春休み期間中であり、特別に剣道の練習もオフの日という珍しい時間でしたので、やっとという感じでこの子を連れて行ってあげる事が出来ると意気込んで行ったのでした。

アメリカでアワードを勝ち取って、その栄誉を称えられました。それだけの映画を前から見たがっていたこの子に迫力満点のVIBEシステムが備わった映画館で観せることが出来ればこの子にとっても恐らく人生に記憶の中で忘れられない思い出になると思って私自身もハッピーモードで連れて行ったのでした。

前日のうちにチケットをネットで予約。私の分は55歳から上なのでちょっとだけ割引き。連れて行った子は「一般」しか出てこないので、小中学生の様な子供チケットなどというのは無いのだなと理解して予約。

さて、現場に着いて早速発券しポップコーンとドリンク、あとご飯を食べていないというこの子の為に追加の食べ物も二つ買って入ろうと食べ物を注文し始め、若い女の子が笑顔で作り始めた時の事でした。

40前後と思しきマネジャー風の女性が眼の前にやって来て「失礼ですがお子様はお幾つですか?」と不躾けな質問。連れてきた子は小6にしては小柄な子ですのですが、正直に「小6ですけど?」と答えたところ「御覧になる映画は何でしょうか?」と尋ねて来るので「ゴジラですよ」と反応したところ「もうしわけ訳ないんですが、集英が11時を超える映画は御覧になれません」との宣告。

「親や成人同伴でも?」と尋ねてもダメの一点張り。

頭に来たので「イオンシネマのチケット予約システムではそもそも映画の上映時間が9:05から11時過ぎってなってるのに、購入時点で18歳未満の人間はこの映画観たらダメっていう警告は出てないよね?システムのセッティングどうなってるの?」って言いました。勿論、彼女は何も言い返せる訳も無く「ダメなものはダメで…」との事。

余りに頭に来たので「あなたが無駄にしたのは金じゃなくて経験ですよ」と言ってそのままリアファンドへ。

私は連れてきた男の子に申し訳なさ過ぎて只管謝り続けました。その後、その子のリクエストに従って藤一番で腹一杯食べさせて帰宅。寿司でもなく肉でもなく細麺のラーメンというのが何というか申し訳なかったのですが、彼は藤一のラーメンを所望しましたのでそれに従いました。

家に送り届けた後、引き続き無性に腹が立っていたのでネットで愛知県青少年保護育成条例を検索して該当する部分の文言を検索。それによると…。
第17条 保護者は、深夜(午後11時から翌日の午前6時までの時間をいう。以下同じ。)に、みだりに青少年を外出させないようにしなければならない。 
2 何人も、正当な理由がある場合のほか、保護者の委託を受けず、又は同意を得ないで深夜に青少年を連れ出し、同伴し、又はとどめてはならない。 
3 深夜商業施設(愛知県安全なまちづくり条例(平成16年愛知県条例第4号)第18条第1項に規定する深夜商業施設をいう。)その他深夜において営業する施設で規則で定めるものにおいて営業を営む者及びその代理人、使用人その他の従業者は、深夜において当該営業に係る施設内及び当該施設の敷地内にいる青少年に対して、帰宅を促すよう努めなければならない。ただし、当該青少年が通勤又は通学の途中であると認められる場合その他青少年の健全な育成を図る上で当該青少年の帰宅を促すことが必要でないと明らかに認められる場合は、この限りでない。 (深夜営業施設への入場の禁止等) 」下線は私が引きました。

まとめると、引っ掛かった部分のポイントは
深夜(午後11時から翌日の午前6時までの時間をいう。以下同じ。)に、みだりに青少年を外出させないようにしなければならない。
正当な理由がある場合のほか、保護者の委託を受けず、又は同意を得ないで深夜に青少年を連れ出し、同伴し、又はとどめてはならない
と云うところ。

そこで、この「育成条例」の趣旨のそもそもの目的である部分は何かを考えるなかで、みだりに外出させない、そして正当な理由とは何かという事を調べてみました。法律の文言で良く聞く言葉ですが、まずみだりにという部分ですがこれは説明がありまして、普通はむやみやたらにとかいう感じで使っていますが、法律の世界での「みだりに」は、「法定の除外事由がないのに」と同じ意味と考えられるそうです。なかなか敷居の高い言葉ですよね。

弁護士ドットコムを調べてみるとこのページが出て来ました。

●子どもだけの外出が許されるのは何時まで? 
18歳未満の未成年の子どもは「青少年」にあたります。各都道府県が定めている「青少年健全育成条例」には青少年の深夜外出を制限する定めがあり、この定めを基準に子どもの外出OKの時間帯を判断するのが基本です。 ただし、青少年健全育成条例が考える「深夜」の時間帯には各都道府県によって差があります。たとえば、東京都をはじめ多くの地域では午後11時から翌日の午前4時までの間を深夜と定義していますが、群馬県では午後10時から午前4時まで、兵庫県では午後11時から午前5時までとされており、全国統一ではありません。 地域によって条例が定める時間帯が異なるので、お住まいの地域の青少年健全育成条例を確認しておきましょう。

 ●子どもだけの外出は時間制限アリ、では保護者同伴なら? 
夏休み期間中は、保護者の休暇を利用して家族連れで思い切り遊ぶ機会も多くなります。青少年健全育成条例が規制しているのは「保護者の委託や同意を得ていない青少年の連れまわしなど」であり、保護者が同伴していれば規制の対象外です。 ただし、青少年の保護者には、正当な理由や特別な事情がない限り、青少年を深夜に外出させないよう努力する義務が課せられています。規制対象外ですが、条例は「保護者同伴なら何時でもOK」といっているわけではないことを覚えておいてください。 ここでいう「正当な理由」や「特別な事情」に具体的な基準はありませんが、青少年健全育成条例がどんな目的をもっているのかを考えればどのようなケースを指すのかがわかります。 青少年健全育成条例は、青少年を有害な行為から守ることで健全育成を図るという目的をもった条例です。

実際にこういった解説を見ると、この弁護士さん連れて行って戦おうかななどという気になるんですが、所詮ここで働いていた女性は杓子定規に会社側から言われたことを守っているだけ、それ以上でもそれ以下でもある訳はなし。このレベルの職位の人間に何かを言っても変わるわけではないし。チケット購入のシステムのレベルで18歳以下はダメとするか、11時を過ぎないような上映開始にセッティングすれば良いだけじゃん? 

それにしても!大人がきちんと連れてきている状況で映画を観に来て11時を20分超えるからって一律にアウトかよ!二度とここの映画館に行くか。 

 ああ、これで一生行かないと決めた施設が梅の花に続いてもう一個増えたな。こうやって俺は生きる幅を狭くして頑固ジジイに一直線なのでした。w

2024年3月14日木曜日

納税終了

やっと納税の手続きを終了しました。

とは言っても、実際にしたことは基本的に税理士さんに言われた通りのものを淡々と揃えていっただけなんですが。

税金関係の処理に関しては当初アメリカでも自分でちまちまゴソゴソと準備していたのですが、ポスドクの頃から感じていたのはアメリカの税制は本当に竹に木を継ぎ、木に竹を継ぎ、何ならメタルの棒なんかをぶっ刺したようなボコボコの異様な代物。

アメリカならではなのですが、外国人が納税に沢山絡んでくる上に、税制の二国間条約が星の数ほど存在する事、そして州によって外国人に対する税制が異なるだけでなく、その上に週毎の税制がこれまた絡んできます。

この週毎の税制の違いがこれまた大きくて、日本の地方自治体がある程度の幅のパーセンテージで異なるだけで税率を決定する程度の差くらいしか無いのに比べるとそのバリエーションのでかさときたら。w

もう一つ、大きな違いはドネーションの計算の豊かさ。日本と違って本当に様々なものが妥当な価格で寄付として認められ、それが本当に馬鹿にならないレベルなのです。着古したもの、履かなくなったもの、使わなくなったもの、読まなくなったもの等々をすべて寄付した後で、それらを写した写真から数え上げて寄付金額を計算して記入していました。

暫くしてからは全てTurboTaxで申告をして納税終了。下手すると3時間くらいでその査定結果という形で税金の還付が計算告知されたりするわけで「恐ろしいもんだ」と心の底からビックリしたことがあります。

日本に帰って来てからはアメリカの頃の収入との過渡期であったり、アメリカの大学に行っている娘達の為にファイリングをしなければなりませんでしたので、えらく大変でしたが、そこはアメリカの税理士さんを頼って全てファイリングしていました。

日本だけのファイリングになってからもゴソゴソしていましたが、取りこぼしがあるのが嫌で数年前から税理士さんに丸投げ。「何かあっても」税理士さんが責任を取ってくれるので、それが2万ちょっとで済むのなら安いもんです!

今年は予定納税があるにしても還付もあるとの事でしたので大変うれしい状況です。しかし、税金って高いですな~。w

2024年3月13日水曜日

実は夫婦で病んでいると思う

ある患者さんを診ています。

食思不振ということで内科の大きな病院から送られてきた患者さんなんですが、歳は私とあまり変わらない50代の女性。本当に枯れ木の様に痩せてしまっていて、BMIは11台という普通では有り得ない痩せ具合。見ていると「こうなっても人間というのは生きていられるんだ」と逆の意味で驚くほどの患者さんです。

この方、実際に御主人と来られたのですが見かけは母と息子の様に歳の差がある感じにしか見えません。要するにこの方の過剰な痩せ具合が見かけを実年齢よりも遥かに老けてみさせているのでした。そして恐らくは実際にも細胞レベルで老化というのは起きているのではないかと疑わせるほどの変化を感じます。

さて、この御夫婦が別の病院から当院にやってきた時に感じたのは言葉ではなかなか表現しづらい様な「強い違和感」でした。

奥さんに物凄く優しい御主人なんですが、何というかその接し方はまるで腫れ物に触るかのような話し方。夫婦というよりも病んだお婆さんを看る孫のような感じなんですが、後でこの「御主人」に話を伺うと、嫁さんは精神を病んでいると思うときちんと言われるのです。しかし、御主人はそれがどういうものかは理解出来ないと言われるし、私はこの御主人との対話を行っていても、御主人の口から語られる奥さんに関する話の内容や遣り取りを通して上に書いたように御主人の種々のリアクションにも強烈な違和感を感じるのでした。

精神科医でない事もあり、それを正確に表現できないのは毎度の事ですが御主人も込みで診察をされた精神科医は強い含みを持たせて私に「それはあると思う」と言われました。ご主人に関しては何も診断名は聞かせていただけませんでしたが…。

さて、奥さん自身は既にご飯を食べなくなって二年ほどになるとの事でしたが、BMIが11台になるような人というのはレスキューは極めて困難で、医師によっては最初から諦めている人もフツーに居られます。実際に今までどの病院の医師もこの奥さんの体重をリカバーさせる事に成功していません。

御主人はいろいろな間接的努力が無理であれば経鼻栄養や胃瘻までお考えの様ですが果たしてそれが奥様にとって幸せな選択なのでしょうか。

疑問は深まります。